1位 赤の記憶 今泉 純子
4枚の組み写真です。都会の裏通りのようなところに存在する赤を求めて作者は歩いたのだとおもいますが、以外にも赤が多いことに驚きです。
赤は自己主張の色だと思いますが、この写真でも路地の細い通り、階段、回廊、あちこちで赤は主張しています。
左下の赤いゴミ箱には逆転の発想が面白く(ゴミ箱は本来目立たない色が適している)、古めかしい階段なのに赤は若々しく色を残し、暗い路地に赤い二に丸、締め切った赤いシャッターなど目の付け所がとてもユニークで、写真の面白さを感じます。これからの面白い作品をよろしくお願いいたします!
1位 早 春 渡辺 幸代
とても味わいのある作品です。さくらと雪解け近い裏山が印象的です。
全体に暗めのプリントとなっていますが、これはこのままでもいいとおもいます。
春を迎える準備でしょうか、作業する人たちをみても、なにか気ぜわしさを思わせて、この情景に一役買っています。とてもいい作品です。
1位 白鳥宇宙へ 林 元之
地球を飛び立って月にでも行こうというのでしょうか?
でも、これは合成です。林さんお得意のシャボン玉の地球に、白鳥の飛んでいる姿を合成。見事に一枚の写真となっています。特に白鳥の羽が透過光に明るく
なっているので、今にも地球から離れていくように見えます。
これがバッタとか、カエルだったらどうでしょう?次回を楽しみにしてます。
2位 昼下がりの公園 向後 広美
柏市にある柏の葉公園での撮影です。平日の午後だったので閑散としていました。
写真もその通り。カラスと少年と鳩。それを表現してみました。
3位 電車と蛍 笹本 文夫
線路に蛍に電車のライト。とても難しい組み合わせを、見事にまとめました。
露出時間など、とても考えてしまう場面です。一番明るい大きな光は遠くから来る列車のライト。線路はS字に曲がっているので、中央の線路を照らしているのだそうです。そこに蛍の長く弱い光。何枚かの合成とは聞きましたが、うまくいったのではないかと思います。今にも列車が来るのではないかと思わせて、動画のような見ていて飽きない写真です。