2021年10月互選結果 ネイチャーの部

1位 夜明けのサギ 向後 寛治

1位 ネイチャー 寛治
茨城県の福岡堰での撮影です。サギの集まるところで知られている場所ですが、
日の出とともに飛んで行ってしまうので、シャッターチャンスは日の出前ということになります。条件が良ければ、このように朝焼けとともに色々な場面が取れますので、おススメです。ただ、サギはどこにでもいるので、近くの田圃など散策して見つけるのもお手軽だし練習にもなります。機会があればこのような雄大な光景を背に撮影に挑むのも、面白いかと思います。
2位 静  寂  笹本 文夫

2位 ネイチャー 笹本
黒バックに浮かび上がるイエローグリーンと深い緑、白い木肌と白い花。
とても印象的な情景です。白樺と蕎麦畑のライトアップ。ある意味作られた
風景ですが、どのように作品にするかは、撮影者の腕の見せ所です。
とても素敵な作品です。

 

3位 乱  舞  米津 久彌

3位 ネイチャー 米津
蛍が飛び交い、黄色い光跡があちこちに広がっています。
谷津田とあぜ道を背景に黄色いリボンが短く長く、乱舞している様子が綺麗です。
蛍が生息しているところはあっても、背景が写真に向かない場合もあり、中々
難しいところです。この写真の場合、あぜ道がうまく左奥のほうに続き、右手奥
には谷津田が広がって、蛍の乱舞とうまくコラボして情景に趣があります。
また、枚数を重ねた合成だとは思いますが、とてもうまくいったのではと思います。

 

3位 秋の組曲 秋山 さおり

4位 秋山
彼岸花の組み写真です。背景のボケがちょっと変わっています。オールドレンズを使っての撮影とのこと。彼岸花の撮影では、ともすればよく見る花の写真になりがちですが、このようにちょっと変わった指向で撮ってみるのも面白いかもしれません。
今回は、それが功を奏し、まさに彼岸花の組曲に値する出来栄えです。
レンズのおかげでしょうか、情感を掻き立てられる感じもします。

 

4位 オンザステージ 米津 久彌

4位 米津
冬の北海道、雪景色。よく知られた場所だそうですが、この写真では、背景の空と雲の躍動と、厳冬の白い雪原に動だにしない1本の突き出た木の存在が印象的です。
また、鋭角に当たった光が作る針のような影も、この作品に大きく寄与しています。
誰もがよく知っているところでも、条件次第ではこのような作品となります。
チャンスに巡り合い会いたいものですね。

 

5位 黎 明  向後 広美

6位 向後広美
夜明け前のサギたちです。これも福岡堰での撮影です。この日は、雲がまばらにあり
風はなく、鳥たちの動きはほとんどありませんでした。水鏡の様に写ったところを
撮ってみました。福岡堰ならではの光景だと思います。

 

5位 よ~いドン 向後 寛治

6位 向後寛治
これもサギです。白鳥で有名な東庄町の夏目の堰です。白鳥が留守の間、サギが
間借りをしていたという感じですが、動物にとってはそこに餌があれば集まるという
ことなのでしょう。そこで重要なのが、そういった情報を掴んで教えてくれるという人です。特に動物などは移動するので、情報を持っていたほうが有利です。また、
そんな親しい仲間がいれば写真ももっと楽しいものとなるでしょう。

 

5位 人参畑  高橋 久子

6位 高橋久子
栄養満点のフカフカした土に、鮮やかな緑のラインが遠くまで続き、朝日をあびて
います。この健やかな平和な希望の風景は、人を安堵させてくれるようです。これから美味しい野菜ができるのね、とか、とても安心なんです。こんな気持ちにさせてくれる写真には初めて会った気がします。改めて写真の力に驚きです。

 

5位 夕暮れのお堂  高橋 久子

6位 椎名昭一
彼岸花が取り囲む夕暮れのお堂に、灯りがともりほっとするひとときです。
彼岸花の華やかさは、お堂の灯りに抑えられて引き立て役となっていますが
人の動きを感じ取れるあたたかい光景です。

 

5位 風力発電  菅谷きぬ子

6位 菅谷きぬ子
風力発電が遠くの丘の上に配置され手前には、壇になって家々の屋根や、アンテナ
田園風景が広がっています。かなり高いところからの撮影ですが、これは撮影者の
お住いの近くとのこと。こんなにいいロケーションが自宅からとは羨ましい限りです。この写真の様に霞がかかることもあるのでしょう。
今後も色んな情景が広がるでしょうから、どんな作品が生まれるかまた、楽しみです。