1位 夕焼けの中 向後寛治
田んぼで餌をつまむ白鳥。それを眺める中のよさそうな兄妹。
夕焼けが二人をオレンジ色に染めて浮かび上がらせているようです。
白鳥を撮影中に二人がひょっこり現れたとのこと。こんな瞬間に出会える
なんて、本当にうらやましいことかもしれません。何でもない日常が、瞬間
素敵な情景に変わる、写真の醍醐味かもしれません。
2位 寒さの中 向後寛治
1位に続いて「なか」のタイトルが続きますが、本当に寒そうです。
多くの人が、このような白装束に身を包み冷たい水のなかで祈願する。
その強い意思が伝わってきます。鹿島神宮で1月に行われた「大寒禊(みそぎ)」
とのこと。激しい水のしぶきがあがる訳ではありませんが、厳かな情景が感じられる
作品となりました。
3位 豆まき コウゴ ヒロミ
2月4日の香取神宮での豆まきのシーンです。有名タレントさんなどは見られず特に普通の豆まきでしたが、社殿西側からの撮影のため、時間的に(14時ごろ)西日が差し込み、スポットライトが当たったかのような場面でしたので、すかさず撮りました。また、ちょうど宮司さんらしき人が顔を覗かせていたので、情況的には面白い場面となったように思います。
4位 森の小径 林 元之
ちょうどアーチ形に木々が囲みその中を、道が一本。とても理想的な情景です。
そこに小さな男の子と女の子、これも理想的な情景です。ちょっと暗めなのが
気になりますが、素敵な写真です。よく見ると、合成です。でも、これだけの
処理をするのはとても手間がかかるので、苦労したのではと思います。
この写真は、作者の思いを遂げたものです。合成ですが、作品としてはこれでよいと思います。
4位 楽しさいっぱい 向後寛治
東京でのスナップです。二人の女性が自撮りしているところを後ろから
スポットライトが当たり、楽しさが倍増しているように見られます。
これも、一瞬の状況判断が必要です。写真を撮るときにいつも思うことは、
自分の身の回りに今、何が起こっているかを察知する能力が必要だということです。
時にはアンテナを大きく広げて、撮影に臨んでみるのもいいかもしれません。
4位 光の中で コウゴ ヒロミ
これは足利フラワーパークのイルミネーションでの撮影です。2センチぐらいのカットガラス球が上から下がっていたのですが、その手前から4,5m先の女の子を撮影しました。ガラス球はカットされているので、手前で大きくボケて、光の印象を柔らかく、女の子を包んでいます。
イルミネーションもそんな場面を見つけて撮るのも面白いと思います。
選外作品もご覧ください。(ネイチャー/自由 混在)