1位 霧中の力芝 吉田 英男
ブラシの様な穂に水滴をいっぱいにつけ、一面に広がり、アクセントに黄色い花を植えた、この草原を作ったのは、朝霧です。でも、こんなに美しく広大な場所があるなんて、素敵です。小林牧場の秋、朝の風景だそうですが、長年通った作者に勝利ありですね。何も言うことはありません。ただ、ただ、眺めるばかり。チカラシバに感謝。一つ言うなら、もうちょっと、素敵なタイトルをつけてください。
2位 錦秋の水辺 椎名 昭一
黄金に輝く水面。一瞬の輝きだったそうで、数分で見えなくなってしまったとのこと。鳴子峡でのまさに光をとらえた一枚です。紅葉が、もっときれいな頃だったらどうなっていたでしょうと、思ってしまいますが、それはまた、来年に楽しみに取っておくということで、いいのかもしれません。
3位 朝 光 椎名 昭一
朝の小田代ヶ原です。晩秋の草原に朝の光が当たり、林を照らし僅かにたまった草地の水に一時の輝きを見せています。「朝の光のお家芸」ともいえるような素晴らしい光景をキャッチしています。冬に向かう草原の“最後のひと輝”きといったところでしょうか。
4位 朝露 吉田 英男
霞のかかった朝の畑に落花生の嚢を手前に置き、奥には朝陽が上っています。何よりも霞が余計なものを省き、幻想的な風景となっています。原画では手前の嚢が暗すぎてわかりにくかったのですが、ちょっと明るめにして掲載しています。奥行きのあるまた違った田園風景となっています。
4位 光芒 Ⅰ 菅谷 きぬ子
濃霧の日の出に光芒を捉えた作品です。飯高壇林の大木を舞台に光があちこちと散乱して、幻想的な世界を作り出しています。このような朝霧が深く、しかも陽が上ってきた時、どこで撮影しようかと逡巡してしまうのですが、この撮影者は、ここに決め光芒を捕ることを選んだようです。日頃からこんな時にはここがいいかもと目星をつけておくといいかもしれません。
4位 光芒 Ⅱ 菅谷 きぬ子
これもまた、上記と同様に撮影されたなかの1枚です。同着で4位が2枚となりました。こんな時は、どちらか1枚にすると得票がもっと伸びたかもしれません。
4位 珍種生命体 向後 寛治
睡蓮の葉の周りになにか泡のようなものが、取り巻いています。蛇なのか、カタツムリなのかわかりません。珍種です。このような珍種を撮影するには、斜めや、後ろや、下からとか、自分も珍種にならないと撮影できないかもしれません。
これより選外作品を、ご紹介します。一部、載せられなかったものもございますのでご容赦お願いいたします。