2019年12月互選結果 自由の部

1位 東京ナイト 今泉 純子

東京駅の一枚です。雨が路面を鏡のようにして、駅舎のイルミネーションを見事に映し出しています。そこを男性が急ぎ足で歩く風景がこの写真のポイントとなっています。作者もそれを狙って撮影したとのこと。見事に成功しました。最近東京駅のこのような写真が人気となっています。情景は毎回変わるので、取り尽くされたと思っても、違った角度から攻めればこの一枚のような写真が生まれるというわけです。

 

 

2位 よさこい祭り 菅谷 きぬ子

小見川よさこい祭りのスナップです。踊り子と、よさこい旗がうまくマッチして、動きの見える迫力ある作品になりました。作者は旗に描かれた龍を活かしたいと考えたのだそうです。とてもうまく行ったと思います。狙いを見つけて撮ると、結果は自ずと出るということでしょうか。

 

 

2位 大人になるために 米本 一尋

OIP

 

成人式の前撮り撮影の後の撮影だそうです。車のミラーで髪の毛を気にする仕草や斜め目線の笑顔の表情、姉妹のお互いを気遣う姿など、とてもナチュラルで、スナップには一番必要な要素だと思います。なぜ?このような写真が取れたのか、作者に聞きましたところ、お知り合いのお孫さん二人を撮影したとのことで、とても素晴らしい作品になりました。

 

 

2位 木漏れ日 菅澤 良行

久々のセミヌードの作品です。題名通り林の木漏れ日が、ちょうどモデルさんの胸を明るく捉え、印象的な作品になっています。よく見ると寒いのか鳥肌が立っているのですが、美しいモデルと鳥肌が対照的で、また、撮影現場など想像してみたりと何かと興味がそそられる点も入選につながったかもしれません。(顔部分ぼかし使用してます)

 

2位 私を忘れないで コウゴ ヒロミ

2位 私を忘れないで 向後 広美

先日写真展の最後、ギャラリーから帰ろうとした際、ふっと振り向いたらコンビニで買ったビニール傘が、「私を忘れないで!」と光っていました。ちょうど床照明のところにおいたものですから、傘で光が増幅されていました。面白かったので撮影してみました。もちろん傘は連れて帰りました。

 

6位 夕暮れまじかな君ヶ浜 篠塚 勝正

君ヶ浜で、海釣りの光景には、中々であったことがありませんが、この写真では釣りをする男性の帽子に陽が当たって、太陽の位置を知ることができます。右中央の岩も照らされて何かオットセイが横たわっているようにも見え、大きくしなった釣り竿が「まだまだ大物を捕るぞ」という意欲を表しているようです。捕れたのか、捕れないのか、それはわかりませんが。何か、知りたい気分になってしまう作品です。

 

6位 大道芸 米本 一尋

6位 大道芸 米本一尋

静岡での大道芸ワールドカップの作品です。奇抜な衣装と人間とは思えない技の数々、左下の写真では、足で矢を放ちその矢が写っていて、どれも印象的な写真です。特に、右下写真では、足の間からグラス越しに少女の顔がみえ、これだけでも作品になるかと思います。ただ、組み写真としてのまとまりにおいては、むしろ選外となってしまった(最後のほうに掲示しました)作品のほうがよかったのかもしれません。

 

6位 どっちが主題 向後 寛治

「どっちが主題?」と聞かれていますが、私は見れば見るほど「どちらも主題」というか両方揃ってこの作品の良さがあるとおもいます。何気ないお散歩風景ですが、女性の柔らかな表情とワンちゃんの遠くを見るまなざし、両方あってとてもいい作品になっていると思います。むしろ題名が変です。

 

これより選外作品を、ご紹介します。一部、載せられなかったものもございますのでご容赦お願いいたします

A出展作品 2

 

A出展作品 1