1位 初夏のおとずれ 高橋 久子 蝶々とアマガエルともう一匹は?で、御本人に聞いてみましたが、トンボ?不明とのこと。この豊かなチャンスを見事に捉えての作品になりました。3枚とも違ったシチュエーションで、3枚に動きがあり、ついつい見入ってしまいます。こんなに植物と生き物がご自宅そばに豊富で、羨ましいです。この条件は大きな強みですから、飽きずに毎日、撮影してみてください。きっと素晴らしい機会に恵まれると思います。
これは、昨年の5月、市川動植物公園で撮ったものです。その時は撮ったデーターをよく見ず、今年にこれを見つけました。右のサギがモヒカン頭に写っていてちょっとサギに見えなっかったので、この題名としました。左の2枚は不要?かもというご意見もあり、まだ、未完成の作品かもしれません。※ちなみに都会の自然公園にやってくる野鳥たちは、比較的人間を恐れないので、撮影には向いているかもしれません。
今の季節、田んぼや山際などで見られる雉(きじ)です。つがいとなって、仲睦まじく田んぼの畦道を歩いているのを見かけませんか?あれを長いレンズで狙って撮影しているそうです。それほど珍しい光景ではないのですが、しつこく粘っているとこんな「恋の叫び」が聞こえてくるような写真になるんですね。学ぶところ有り。
3位 愛の雄叫び 向後 寛治
これはヨシキリの雄叫びだそうです。今の季節ヨシのあるところではしきりに鳴いていて、煩いほどですが、鳴いている姿を撮るのはなかなか難しいものです。これも上の写真同様しつこく粘る力が必要です。「何も撮るモノ無い!」というのは、常套句ですが、しつこく粘る力を意識して、また明日から撮影しましょう。(私、自分に言っています)
3位 訪 問 者 高橋 久子
まず、題名にぐぅ~っと来ました。そうか、訪問してくるお客様がいるというのは「準備が整っていますよ!」ということですよね。これもご自宅での撮影とか。素晴らしい環境を作っての6枚組なんですね。6枚、それぞれに魅せられますが、特に右側中段のオダマキの紫の花びらが透過光になっているところに、蜘蛛の1匹。とても美しいです。これ一枚でも十分なところですが、あとの5枚を活かすためにもこの一枚が必要なのかもしれません。1位になった3枚組といい、この作品といい、作者の強い思いが伝わるものとなりました。
3位 さんらん時 住母家 茂
アジサシの大群です。一斉に飛びたつ姿に圧倒されますが、現在ではあまり見られない光景だそうです。そうだとすると、貴重な一枚となりましたね。群れの背景には刑部岬があり、手前の海岸にはアジサシが着地している。とてもいいタイミングで撮影できたと思います。このようなチャンスを逃さず撮影できるというのも、良い作品を生む理由だと思います。
(選評:向後ヒロミ あしからず)