2019年3月互選結果

1位 疾走 コウゴ ヒロミ1位 疾走 広美偕楽園の中を走る列車を撮影。何回か通ってこの絵面ができるのではと考え、なんとか撮った一枚です。雨降りで三脚も持参していたのですが、面倒になり畳んでいたので、手持ちで撮ったような気分でいたのですが、、。1~2枚を三脚使用で撮影したのを、深夜、寝ていて思い出しました。多分三脚使っていますよね?って、こんな調子なので、あぁ~、自信がない!

 

2位 大内宿の二人 高橋 照典

2位 大内宿の二人 高橋 照典大内宿雪の風景といったオーソドックスな絵ではなく、古い町並みに異人さんのカップル。この古くてモダンな風景は、灯籠から覗いてのワンショットとのこと。これを見つけた作者は、きっとワクワクしたでしょうね。大きな口の中から見ているような感じもするし‥。最近は地方の観光地にも海外からの観光客が押し寄せる時代となり、大内宿と言ったら茅葺きの集落のイメージが強くありますが、このような想像に反する写真が撮れることに。ときには頭の中の想像をぶち壊して、まずは出かけてみましょう。何が起こるかわかりませんよ!

 

2位 夕日をあびて 住母家 茂2位 夕日をあびて 住母家 茂

青空と絹雲、月とサギの群れ。サギは夕焼けでしょうか薄く紅色に染まって朱鷺のようです。群れの個体の間隔が適度に分散して、月の効果を高めています。このような三拍子も四拍子も揃った情景は、なかなか出会えませんが、出会った時に、このようにこのヒトコマを切り取れること、それが大事です。ですから普段から撮影技術を磨いて置くことも大切なのだと、真摯に思わせてくれる1枚です。素晴らしいですね!

 

4位 華やぐ小径 佐久間 壽子4位 華やぐ小径題名通りさくら並木に数人の人影。手前に伸びた桜の枝は、華やかにピンクの花を踊らせ、奥伸びた枝は出しゃばらず人影に寄り添い、右側の高架橋のようなアーチが更に変化を加え、とても奥行きがあり、うららかな春の情景を映し出しています。ここにいたらきっとしばし、いい気分でいられるだろうな~。と思ってします。とても素敵な写真になりました。現場の観察と行動力の賜物ですね。

 

4位 雨垂れ魅力 向後 寛治4位 雨だれの魅力 向後寛治魅力的な雨垂れです。雨の日にこんな写真が撮れるなら、雨の日もいいものですよね。他に撮れるものもないのなら、じっくり雨垂れに集中できるという訳ですね。明日は晴れか?雨か?なんて気にせずどんどん外へ出かけましょう。と、言うことは、いつでもどこでもその気さえあれば、なにかとれるということですね。

 

6位 一身同体 佐久間 壽子

6位 一身同体  佐久間壽子

躍動感あふれるよさこい祭りのひとコマです。踊り子全員がまっしぐらに走る様子を、スローシャッターで捉え、さらにぴたりと主役の顔にピントを合わせています。一生懸命なことが、口の形からよくわかります。動きと表情をとらえた一瞬の、カメラならではの作品に仕上がりました。とかく平凡になりがちだと感じたら、この作者の様に、シャッタースピードに変化を加え、色々な工夫をしてみるのもいいですね。

 

6位 ノスタルジックな旅 今泉 純子

6位 ノスタルジックな旅 今泉純子計器が並んだ列車の運転台、窓際に座って風景を楽しむ親子、黄色くにじむ天井の照明、何も置かれていない網棚。グッとくる光景ですね。黄色い明りは郷愁を誘って昔にタイムスリップした気分にさせてくれます。4枚組の構成ですが、ここでもう一つ加えればもっと想像を掻き立てられたかもしれません。さてそれは?右側2枚については、やや似たような絵面となっているので、そうです、4枚目の写真の網棚の上に古い雑誌とか、旅行カバンなどあったらどうでしょう?と教えてくれたのは、会員の松本さんです。さて、作者によると、撮影時はいつも予め、自分の中でストーリーを組み立てて撮るそうです。そしてこの撮影場所は、大宮鉄道博物館。この物語をあなたは、どう読みましたか?

 

6位 雪あかり 高橋 久子6位 雪あかり 高橋久子かまくら祭りでしょうか?幻想的な明かりが雪の中で燃えて、あたりを別世界にしています。川(湖?)の映り込みをうまく組み入れて3枚構成にしています。1枚目は夜の雪を上半分に入れて、青の世界。2枚目3枚目は、組み写真ではよく言われることなのですが、同じような情景なのでもう一工夫必要かと思われます。かまくらを大きく映したものや、川面に浮かぶ氷などに着目してもバラエティに富んだ作品になったかなと思います。

 

6位 バトル 篠塚 勝正6位 バトル 篠塚勝正動物園のリクガメです。おっとりしているのかと思いきやバトルが勃発し、2頭で取っ組み合いの喧嘩になったとのことです。3枚目では、一頭が裏返しになって、その上にもう一頭がのしかかっています。1枚目は雄たけびを上げているのでしょうか?ひっくり返ってしまったカメは一人では起き上がれず、何やら飼育員の方が起こしてあげたとのこと。ここで!大変重要なことに気が付きます。そうです、その飼育員が起こしているところを撮った1枚があれば、もっと面白い写真になったかもしれません。ちなみに、バトルしているところを、もう少し広角で、周りの画も入れて撮ったなら、さらに面白い作品になったと思います。

 

〈選評:向後 ヒロミ 悪しからず〉