佐倉市のどんど焼きの風景です。地元の人たちは子供たちに見せたくて、古くからのこのお祭りを行っているそうです。確かに今の子供たちがこんな大きな火を見ることはないと思います。20mも燃えがる火柱は、写真を撮る目的の人たちにとっては特に、色々な場面を提供してくれています。地元の方々に感謝しながらも来年はどうとるか、胸ワクワクの火祭りでした。いろいろな場面があるので、全く違った写真を撮れるチャンスの多いお祭りです。オススメ!
2位 白い天使の舞 向後 寛治
白鳥の組み写真です。黒バックにスローシャッター、簡単なようでなかなか難しい技ですね。白い鳥の単調さには、時々考えるだけで辟易してしましそうですが、いろいろなテクニックを使いわけ、バラエティ豊かに並んで見せられると、圧倒されるということになるんですね。早いシャッターの1枚も逆に変化球?というわけですか。しつこいことは、いいことかも...。
3位 水飲む獅子 高橋 照典
これはいったい何という珍獣でしょう。岩の頭を持ち、氷の牙をむいて水が流れる岩にガブリつく!大発見です。ネイチャーだから風景にばかりとらわれず、猛獣を捕ってしまうなんて!写真の世界は面白い!この珍獣を見つけたカメラマンもとってもユニークな人でしょうか?素晴らしいハンターの一枚です。これからは、皆さんもネイチャーを撮りに行くのではなく、ハンターとなって、ネイチャーを捕ってみてはいかがでしょうか?違った視点が生まれてくるかも。ちょっとやる気出ますね!
4位 大黒様の白うさぎ 篠塚 勝正
とっても奥行きがあり、ご利益がありそうな清々しい1枚です。シンプルなのに深い面白さがあり、いつまでも見いってしまします。プリントもとてもきれいです。佐原の街中を大黒様が練り歩く催しを撮影されたとのこと。後ろのうさぎと大黒様がマッチして、別世界を作り上げています。とかく煩雑なりがちな催しの風景をこのように切り取って、撮影できたとは、本当に脱帽です。
5位 サーファーの挑戦 向後 寛治
一の宮の海岸で撮影。真冬でも多くの人がサーフィンを楽しんでいるそうです。水の色がとてもきれいでどこか外国を思わせます。波は小さいのですが、サーファーのポーズもよく、1枚の写真として収まっていいるのではと思います。
6位 影と主役 林 元之
とってもとっても面白い作品です。冬の日中はこんなに長い影ができるんですね。冬ってどこもかしこも枯れ葉と枯れ枝。撮るものなんて何にもない!と思っていたら、ちゃんとあるんですね。しかも面白いのがとれるんです。ユニークな人には、ユニークな場面の匂いをかぎ分けることができるんです。この影も、みんな何か話しているような、「影と主役」というより影が主役という気もしてきます。冬の何もないとき、影のことを考えてみてもいいかもしれませんね。
(選評:向後 ヒロミ 悪しからず)